一本の花があります。バラにしましょうか。バラは一輪挿しに生けると素敵に見えます。一輪挿しに生ける事でバラはもっと素敵に、一輪挿しも主人を得てもっと素敵に映るでしょう。ですからお互いに単体であるよりも、合わさる事でお互いに魅力を引き出し合い調和が生まれます。
ではバラを空き缶に生けましょう。空き缶の方がシュールで素敵だという方もいらっしゃるかもしれませんが、例えば大切な方をお迎えする玄関に、バラと空き缶は相応しく無いでしょう。一度調和が生まれるとそのモノたちは切り離すことが難しく、例えば玄関や食卓など、それに相応しい場が与えられます。そしてこれを見る人に安らぎや心地よさ、元気を与えてくれるでしょう。このように、調和の取れたモノにはその場をより魅力的に変えてゆく力があると言っていいと思います。
これを他の例に置き換えると、社員が定着しないなどは、会社が空き缶的になっているかもしれませんし、妬みや・足を引っ張られる事が多いというのは、花が枯れている、一輪挿しに見合っていない状態なのかもしれません(あくまで主観ですが。)。
だから、身に付ける物や持ち物もそうですし、住まいの環境や職場環境、付き合う人なども今の自分に調和しているのかという事がとても重要では無いかと思うのです。
この様な自分との調和という価値観で、お片付けを進めて行くとモノやコトの整理が促進されるのでは無いでしょうか。そんな花と一輪挿しのお話。大事だなと感じます。