現場でお片付け作業をしていると、懐かし〜いと感じるモノと出会う事がしばしばあります。今回はプラスチックの入れ物(写真)です。これは何用なのでしょうか、お茶っ葉でも入れるのが正しい用途なのかもしれませんね。
この茶色の入れ物には思い出があります。子供の頃、同居のおじいさんの部屋に遊びに行くと、この茶色の入れ物から飴玉とかを出して私にくれました。カラカラという音がして、中から何が出て来るのかいつも楽しみにしていたことを思い出します。ニッキ飴とか醤油飴が多かったですね。
この入れ物の品質表示ラベルを見ると、シルバー樹脂工業と書いてありました。気になって調べてみると富山市に本社を置く会社で平成3年より株式会社リッチェルと社名変更をしているようです。当時は弁当箱などの食品系のアイテムが多い様でしたが、現在では介護用品・ペット用品からガーデン用品などまで幅広くラインナップし、世界各地に支店などを構え、大きく成長し続ける企業ようです。
というように、お片付けの現場には時代がそのままの状態で残されており、その後の追跡調査をして見ると思わぬ発見があったりと、時代の変化や流れに思いを馳せることができます。
あとどうしても気になるのが、タンスの下に敷いてある当時の新聞記事ですね。今回は1985年が多かったな〜。でも広告欄は「これで−4kg」とか現在とあまり変わらない内容が並んでいるんですね。保検屋さんの広告では「人生80年の時代、保険の役割は益々大きくなっている」と書いていました。これも現在では80年が100年に変わっただけでメッセージとしては同じ様な内容でしたね。変化がある様でなかったり、人の持つ欲求は変わらないのだけれど、それを実現するための商品は変わって行くよな〜などとあれこれと考えながら仕事をしているので、現場作業は楽しくてやめられないのです。