お片付けの現場では、日々いろんな感動や発見があります。今回は依頼者のお隣さんが放った一言に感動を覚えました。その一言とは、「生きている人が一番大事なんだよ!」です。これは、亡くなったご主人の遺品に手を付けられない事がきっかけとなり、家中モノだらけにしてしまったおばあちゃんに、見かねてアンカーズを紹介して下さったお隣さんが仰った言葉。
見積もりに伺った所、「どうして良いのやら〜」と頭を抱えて項垂れていたおばあちゃんでしたが、同席してくれたお隣さんのこの言葉を聞いてハッとした表情になり、お片付けのスイッチが入って行くのが分かりました。
見積もりは提出しましたが、その後おばあちゃんから連絡があり、まず娘さんに相談して協力してもらう事にしたとのこと。気になってしばらくしてから家の前を通ってみると、家の外までモノが溢れ出し、自転車一台入らない車庫の中も綺麗に片付けられておりました。
きっと娘さん家族の力を借りて、もしかしたらお隣さんも手伝ってくれたのかもしれません。いずれにしても、私たちプロに頼まずとも、お片付けは自分達で進めて行くことができるのです。
そんな背中を押してくれた言葉は、お隣さんとの信頼関係があったればこその一言であり、初対面の私たちが掛けられる言葉ではありません。今回はお仕事をさせて頂いた訳ではありませんが、人と人との繋がりや本当に心配してくれる人の発する言葉の力に感動を頂く事ができました。
きっとキレイに整った茶の間で、おばあちゃんとお隣さんはお茶を楽しんでいる事でしょう。めでたしめでたし。