海開き後初となる週末、3連休という方も多かったのではと思います。私も海に行って来ました。海水浴場までは徒歩15分、妻と二人で行って来たのですが、中年の二人いい歳して海なんてと思われるでしょう。けれど、二人で海に行くのには理由があるのです。
それは我々が来週開催される遠泳大会の伴走者(伴泳者)となっており、小学生の子供達と外海を1km約1時間、泳がなければならないからなのです。
妻は泳ぎが得意なのですが、私は苦手。私はシュノーケルで泳ごうかな?とか足ヒレを付けようかな?と様々試しましたが、装備が多いと逆にトラブルを起こしそうということで、競泳用のベーシックなゴーグルのみに落ち着きました。
妻は、疲れたら仰向けになって浮かんで休息を取れば良いとアドバイスをくれたのですが、苦手な人間にとってはこの行為はなかなか勇気がいるのです。全ての行動を止めて、海に身を任せて漂うというのは理屈では分かっていても、どうしても体が固くなり、足の方から落ちて行く。
それでも何回かやっていると少しコツが掴めました。海のリズムを感じるというのでしょうか。海に体を預けて、自分がクラゲになったような気持ちになると、浮かぶ事ができました。
固くなるのは何故か、それは体の機能ではなく心にあると私は思いました。恐怖・不安が私の体をどんどん固くして、呼吸を浅くさせ、思うように行かなくさせてしまう。大袈裟ですが、全てを投げ打つ・捨てるという心のスイッチをONにしてあげる事がとても大切だと気が付きました。
そしてこの捨てるという心境は、泳ぎに限ったことでは無いとも感じました。お片付けでも経営でも人生でも、恐怖や不安と戦えば戦うほど、逃げれば逃げるほど思うように行かなくなってしまう。
その時、全てを手放して捨て去ってしまう。その瞬間に浮かんで来る・浮上してくる・好転してくるのだと思うのです。
人生っていうのはそんな心境を見つけるための旅なのかもしれませんね。漂うだけのクラゲの凄さが身に染みます。