先日お店で食事をしていたら、大滝詠一さんの「君は天然色」という歌が流れており、「夏の一曲」という言葉が添えられていました。そう夏っぽいアップテンポな失恋ソングといった印象の曲です。この曲は1981年リリースという事で、私は世代では無いのですが名曲という事で知っておりました。この曲の作詞を担当したのは松本隆さんなのですが、実は制作前松本さんは妹を病気で亡くしておりスランプに陥っていたのだそうです。そんなどん底の精神状態の中で、松本さんは妹への想いをこの曲に乗せ、大滝詠一を代表するの大ヒット曲は生まれました。
そんな背景を踏まえてこの曲を聴くと、なんとも込み上げてくるものがあります。夏の一曲というと海・開放的・太陽そんな元気な印象かもしれませんが、意外と夏の終わりの寂しさ・物悲しさなども同時に描かれている歌も多く、明暗のコントラストがはっきりと描かれた他の季節には無い印象の曲が多い様に感じます。
私にとっての夏の一曲といえば、それこそ大滝詠一・松本隆が在籍したはっぴーえんどの「夏なんです」や、かせきさいだーの「じゃ夏なんで」とか、スチャダラパーの「サマージャム95」後はサニーデイ・サービスの「海岸行き」このあたりは毎年聴いてしまいます。
私は海水浴場の近くで育って来ましたので、夏のあの人がたっくさん来て賑わう感じと、みんなが帰った後の物悲しさみたいなものを感じる機会も多く、夏っていうのは特別な季節に思うのかもしれません。
夏は最高に楽しんで、涼しくなったらお片付けしましょうね。