お片付けやゴミ処理の仕事をしていると、溜め込んであるモノの多さに、ちょっとした絶望感みたいなものを感じる事があります。その中でも捨てられる衣類の多いこと。レジ袋等、環境負荷を低減するアクションを起こしても、これだけのモノを捨てたりする社会がまだここにあるという現実を目の当たりにすると、正直切ないです。
購入する服18着・手放す服12着・着ていない服25着。これは1年間1人あたりの衣類の購入・利用平均枚数(環境省HPより)です。手放す枚数よりも購入する枚数の方が多く、1年間1回も着られていない服が1人あたり25 着もあるのですから、家族で数年かけて溜まった衣類がどれほどの量になるのか容易に想像できます。
これを処理するにもエネルギーが消費されますが、生産時にも当然エネルギーは使われています。1着あたりCO2排出量25.5kg、水使用量2,300Lとも言われ、これは大きな環境負荷になります。
この現状に対しサスティナブル(持続可能)ファッションを進めるべく、環境省等国でも力を入れておりますが、私はその第一歩を「無駄に買わない」事だと考えています。
その為に、自分に似合うモノを知り・似合う色を知り・似合うサイズを知る。これによって自分にとっての素敵なスタイルを確立できたら、きっと廃棄される服も少なく環境負荷は低減され、街に素敵な人が増える。私はそんな素敵なサスティナブル社会の到来を望んでいます。