「相応しい」とは何か。花を生けるには空き缶でも事が足ります。しかし花には花瓶が相応しい。相応しいとは「つり合っている」とか「似つかわしい」そんな意味があります。この相応しいって、実は難しいなぁと常々感じます。
似たような言葉に「分相応」がありますが、「分相応に!」などと先輩から教えられると、何か叱られているようなマイナスな感情が芽生えます。
多くの方が、この「相応しい」のさじ加減についてあれこれと忖度をし、モノ等を選んでいるなんて事も多いのではないでしょうか。相応しいとは何なのか、これは大きなテーマです。
花と空き缶の関係で考えると、花はキレイで価値あるモノ・空き缶はゴミで価値の低いモノ。だから不つり合いである。せっかく価値のある花が価値の低いモノに引きずられ、価値を失ってしまう。これはもったいない。
一方、価値ある花と価値ある花瓶がつり合った状態にあれば、その価値は倍増してもっともっと双方が輝き出す。こう書き出してみると、空き缶に花を生けることのもったいなさが身に染みます。
しかし、私の価値とは”いかほど”なのか?。年齢?年収?学歴?容姿?家柄?。相応しいとは誰のどんな視点なのか。考えれば考えるほど分からなくなって行きます。パート2に続く