2020年12月号の致知にサイゼリア会長正垣泰彦氏のインタビュー記事が紹介されていました。サイゼリアと言えばイタリアンファミレスのトップランナーとして安くて美味しい・間違いないお店な訳ですが、その数国内外に1,500店舗以上、この全てが直営店であり、年間来場者数は2億人を超えます。
サイゼリアは正垣会長が大学生の時に千葉県にて開業して以来55年、幾多の試練を乗り越えながらトップランナーとしての現在があると語っています。
中でもサイゼリアにとっての最大の危機というのがあって、それは100店舗まで拡大した1994年、テレビ番組の特集で紹介されたことによります。一般的にはチャンスとも言える状況ですが、放映後各店舗に通常の2〜3倍のお客さんが殺到し、現場のオペレーションが対応できなくなったのだそうです。こうなると1時間以上お待たせさせたり、美味しくない料理を提供してしまったりと、苦情も殺到。放映後の反響が収まると今度はお客様が激減、ちょうどその頃に大量人事採用をしていた事から、業績が低迷してしまったのだそうです。
そこで正垣氏は経営理念に基づいてメニューを大幅に見直すなどの大改革を実行、当時の日本では馴染みが薄かった、ペペロンチーノやプロシュートを投入し更にオペレーションを整え、立て直しを図りました。パート2に続く