「サービスの深耕と多様化」と題して、経営コンサルタントの大野 勉氏の講演を拝聴しました。興味深かったのは、2019年のデータでは美容室の店舗数25万4千店、対して理容室の店舗数11万7千店というものがありました。今から40年ほど前は、どちらも14万2千店で、市場を伸ばした美容室に対し、理容室は1986年14万5千店をピークに減少しております。美容室でも廃業するお店もあるし、理容室でも伸ばしている企業もあります。しかしデータを見るとこの様な結果になっておりました。
この差は、ニーズの変化と行ってしまえばそれまでですが、理容師と美容師の違いについて調べると、理容師:頭髪の刈り込み、顔剃り等で容姿を整える。 美容師:パーマや化粧などで容姿を美しくする。と定義されている様です。理容は容姿を整える。美容は容姿を美しくする。理容では【いつも通り】が求められ、美容は【今よりもっと】が求められているという解釈ができるのかも知れません。
この【今よりもっと】が求められる時代となったのは、店舗数の上昇から1990年代と考えられ、2006年では男性の半数が美容室を利用する様になりました。環境の変化とは気がつた時にはもう進んでいるということを表す実例と言って良いと思います。
それでは我々の整理収納の世界ではどんな変化が起こるのだろう。①減らす②整えるここは理容の世界と同様ですね。では整理収納の「今よりもっと」とは何か。今よりもっとの生き方、【コト(価値感)・モノ】を一緒に導き出して、提案・提供して行くことだと私は考えます。それで、その第一歩がアンカーズでもお届け中の【おしゃれ終活・俺の終活】という位置付けなのです。