小学6年生恒例の遠泳大会が中止となり32年、その時果たせなかった完泳と言う宿題を今日やっと終えました。私は日本海まで600mという恵まれた環境にありながら泳ぎが苦手、足のつかない海なんかで泳ぐのはまっぴらであり、6年生の私は遠泳が中止となりホッとしていました。
しかし、その後もこの学校の伝統として遠泳大会は継続されて32年、今年は息子が泳ぐ年になりました。現在は親が側泳者として子供と一緒に泳ぐのが慣わし、もちろん断っても良いのですが、ずっと避けてきた苦手なものに挑戦をしたい、息子に挑戦する姿を見せたい、そんな思いで参加することにしました。
遠泳では泳ぎの苦手な子も含め全員が、1km・1時間以上の時間を泳ぎます。これは本当に凄いことです。全員で目標を達成するという経験を、ある種命を掛けて行う体験を子供達はするのです。
この日のために、子供達も私も練習を重ねて来ました。現在では、遠泳を行う小学校は皆無と言うことですが、この経験ができて幸せだなと感じます。きっと一人では泳げないのだけれども、皆んながみんなの力を借りて泳ぐ事ができる。子供達にとって、どれほど大きな自信になったか知れません。
そして、私にとっても大きな自信になりました。もっとできる事がある、挑戦する事がある。これから32年後76歳となった私はこの時を思い出して何を考えているのか、楽しみでなりません。