山形県内、依然予断を許さないコロナ感染状況です。アンカーズでは、コロナ除菌業務にも対応しております。除菌に使用しているのは、加速化過酸化水素水という薬剤(写真)。この薬剤、何を隠そうダイヤモンドプリンセスの除菌作業で使用されたものなんです。この薬剤が選ばれているのは①汚れの除去と消毒が一緒にできる。②ウイルス不活性化のデータがある。③対象物へのダメージが最小限である。という特長があるからです。薬剤の中には、汚れがあると著しく消毒のパフォーマンスが落ちてしまうものもあります。その点、加速化過酸化水素水は汚れ除去と消毒が一気に片付く為、二度手間にならず作業時間が半減する。不活性化のエビデンスは当然の事、引火・脱色の恐れが少ないもの大変ありがたい所です。
私たちが第一に考えるのは、その部屋なり空間がどの様に使用されたのかということです。整理収納の世界では行動動線についてヒアリングしたり、一緒に考えたりして行きます。除菌作業でもそこで培った感覚が発揮されます。人間がどう動き、どこに触れるのか。子供の背丈と大人の背丈は違いますし、その行動も少し違います。そんな事をイメージしながら、そこにはいない利用者と心の中でお話しながら除菌作業を進めて行きます。この見えない【そこにいた人】と対話しながら進める点は遺品整理や特殊清掃でいつもやっている事です。(特殊清掃などは、対話しながらやっていると不思議と故人から守られている感覚があります。)
という事で、整理収納や遺品整理での経験がコロナ禍でも発揮できるとは、アンカーズを立ち上げた2013年にはまったく予想すらしていなかった事。モノと人との関係に目覚めたのがきっかけで多くの人のお役に立てるスキルを養えた事に感謝しています。