だいぶ前に読んだ新聞記事に、【トイレが常に清潔に保たれている家庭は、そうでない家庭より年収が90万円高い】という調査結果があった。その理由について、トイレを意識的に清潔に保つために必要な能力・性格と【仕事ができる人】に備わっている能力・性格が一緒だからと分析していた。
そんな気もするという記事だが、キレイなトイレは気持ちがいい。ましてコロナ禍、トイレは最も感染リスクが高い場所の一つでもあり、清潔に保つことのメリットは言うまでもない。
亡き師匠に教えられたことがある。信用調査会社の示すデータより、その会社の内情を明確に示すバロメーターがあると。それはトイレ。これは師匠が1000社以上の会社に訪問し、トイレを借り、独自に調査研究し導き出した答だ。師匠によれば、来客用のキレイなトイレではなく、現場のトイレ、社員が日常的に使うトイレの状況がものを言うのだそうだ。
信用調査会社のデータを信じ、痛い目を見たという師匠の持論ではあるが、【神は細部に宿る】とも言う。【トレイを意識的に清潔に保つことができる】これは、気が付いたらすぐ行動ができる組織とも言い換えられるのかもしれない。気づいた人の行動の積み重ねが清潔なトイレをつくる。そんな組織・社風は、実務においては更に大きな力を発揮するだろう。
社風がトイレに現れる。師匠そういう事だったのですか?