小学校の頃、夏休みなどの長期休みになると楽しみにしていたテレビ番組不動の№1は【宮尾すすむのああ日本の社長(テレビ朝日:モーニングショー)】でした。社長達が事業を成功させるまでの波乱万丈のストーリーも魅力でしたが、威厳ある社長達も宮尾氏の手に係るとお茶目な一面を覗かせ、そのギャップも面白かったのかもしれません。
宮尾氏も没後早10年、時代も大きく変わった訳ですが、2021年1月時点での日本の社長の平均年齢が初めて60歳を超えたというニュースが報じられました(帝国データバンク調べ)。調査がスタートした1990年の平均年齢が54歳という事で、ここ30年で6歳高齢化が進んだことになります。
帝国データバンクでは注目すべき点として、調査した企業の65.1%(17万社)に後継者がいないという現状を挙げ、昨年後継者不在を原因とした倒産が452件発生しているという事からも、円滑な事業承継が急務であると、警鐘を鳴らしています。
アンカーズでは【俺の終活】という終活講座を開催しています。この中で、【これからの20年を描く】というワークがあります。経営者にとって【ビジョンを明確に描いて行くことは、大切なことである。】多くの経営者がそう感じてらっしゃると思います。しかし、現実的には3年後でさえ読めない現状。それを「20年後の事なんて…考えても意味が無い」私もそう思いました。しかし、今この講座をお伝えしながら感じるのは【まったく先が読めない今だからこそ、20年後を描くことに価値がある】ということです。3年後であれば今の延長上のビジョンしか生まれないでしょう。しかし20年後のビジョンであればどうでしょうか。現状の枠を超えた、異次元のビジョンを描けるのではないでしょうか。