チェコの作家カレル・チャペックの童話「長い長いお医者さんの話」の中に、重い病に倒れたその国の姫の病気を治すために、名医と間違えられ連れてこられた木こりが、城の周りに鬱蒼と茂る木を切り倒すことで、城に日差しと風を入れ、姫の病をころりと治すというお話があります。
500軒に2軒、全国のゴミ屋敷と言われるお家の数です。アンカーズでも月に1・2軒こういった現場の原状回復作業のご依頼を頂きます。現場に入ってみると、モノに阻まれ窓まで手が届かない事や、外部からの視線が気になるのでしょう。ここ数年窓を開けた形跡が無いというお家も多く、多量のモノにも増して埃・湿気・カビが究極に溜まっている状態を目撃します。
新鮮な空気・光を家の中に入れるというのは、人間が心も体も健康に生きて行く上でとても大切なことであり、環境は名医にも勝る。大戦下ゲシュタポから危険人物とされたカレル・チャペックはそんな事を伝えたかったのかもしれません。
さあ窓を開けるのが気持ちの良い春。窓を開けてみませんか。