ビジョン型終活講座【俺の終活】過去の延長上にある私から未来を描くのではなく、こうなりたい!こうありたい!というピッカピカのビジョンを見つけ、そのビジョンから今をデザインして行くメソッドです。
そんなピッカピカのビジョンを見つけ、歩みだしている男性を紹介して行く【俺の生き方ファイル】第一回目は、定年後に長年の夢だったカフェのオーナー兼マスターとなられた男性のお話。
その方は、公務員として37年に渡り全国を舞台に活躍されました。そして定年後の第二の人生の地として、出身の山形県庄内を選び、カフェの開設を夢見るようになります。しかし、周りの意見を聞くと、「素人ができる訳ない」「ムリだやめておけ」そういった否定的な言葉ばかり…。
彼は、58歳で調理師免許を取得すべく若者に交じって調理専門学校の門を叩きます。入学式で新入生代表挨拶を務めた彼は、「私に残されている時間は君たちとは違い長くはない。だから一日一日が大切だ。どうかそんな気持ちで一緒に頑張ろう」と呼びかけました。
免許取得後、様々な試行錯誤を経て彼は、カフェのオープンに漕ぎ着け、数年が経過しました。
全国各地に赴任したが、身をもって感じるのは、これほど豊かな食材・食文化を持つ地域は他には無いと言います(鶴岡市は日本で唯一、ユネスコ食文化遺産に登録)。
古希を目前にした彼が目指すのは、おいしさと共に、安心で健康な体をつくる食品添加物の少ない食事の提供。日本で認可されている食品添加物は1500種類。それに比べアメリカでは400種、ヨーロッパでは20種、スイスにおいては6種類なのだと彼は教えてくれました。
豊かな食材・食文化を持つ庄内、そして日本一舌の肥えた庄内人を満足させ、しかも安心して召し上がって頂ける環境をつくる。彼の挑戦はまだまだ続きます。