私は小学4年生まで、毎日温泉に入っていた。それは自宅の真ん前に温泉旅館があり、私たち家族はその旅館にお風呂を頂きに毎晩通っていたからだ。我が家にも風呂はあったが、その頃入った記憶がない。
自分の家の様な顔をして、大浴場の湯舟に浸かる小学生。お風呂には近所の馴染みの人もそうだし、旅行客もいて、そこでの様々なおしゃべりが楽しく妙な連帯感があった。
その代わりに、旅館でご飯が足りなくなると、家にご飯を借りに来たりすることもあった。その程度のことでは、到底代わりにもならないのだけれど…。
その後、家を引っ越したのでその旅館に風呂を借りに行く事は無くなった。しかし、未だにあの風呂での体験はいい思い出として心の中にある。
大浴場っていうのは最高にコミュニケーションしやすい場所だと思う。黙っていても、ちょっと話しかけても、それはそれでいい。このコロナ禍、そういった機会が少ないのがとても残念だ。
数年前、猫屋敷の消臭作業で、社員たちと連日公衆浴場に入ってから帰宅するという事があった。強烈な臭いに、この状態では家に帰れないと判断したのだ。猫屋敷の臭いは、多分最強だと思う。有機溶剤用のマスクが二日持たなかったから。その時も、何か社員間で良い連帯感が生まれた。
裸の付き合いなんて言うが、一緒に風呂に入るのは、人と人との関わりにとってとても良い効果があるのかもしれない。世の中はどんどん変わって行くけども、風呂を共にする体験はこれからも続いて欲しいと願う。肩書きも何もいらない、裸の付き合いが。
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