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717/1000 中小企業とおできと屏風 

717/1000 中小企業とおできと屏風 

昔よく耳にした言葉がある。

「中小企業とおできは大きくなると潰れる」

「中小企業と屏風は広げすぎると倒れる」この格言、

昭和の経営者たちは、身をもって“戒め”としていたのだと思う。

けれど、最近こういった話を耳にすることがめっきり減った。

言う人がいなくなったというより、

私たちが耳を貸さなくなったのかもしれない。

いまの世の中は、拡大や成長という言葉が飛び交う。

だが本来、「拡大」は数字の話で、「成長」は人の話だ。

売上を増やすのは拡大。人が育つのは成長。

人の成長を伴わない拡大は、筋肉よりも先に骨を大きくするようなもの。

形は立派でも、いつか体がもたない。

そこに拍車をかけているのが新規事業に対する補助金の存在だ。

挑戦を後押しする仕組みとしては素晴らしい。

だが、いつの間にか「新規事業=やるべきこと」という目的不明確な歪んだビジョンに踊らされていないだろうか。

実際に、事業再構築補助金を活用した企業では、補助を受けた後に「製品・サービスを1つ以上販売・提供している(事業化段階3以上)」という状況に至った企業が約 59% にのぼるという報告がある。しかし、「利益を出している(収益化している)企業」は約 14% 。

つまり“始めること”はできていても、“続けて結果を出すこと”にはまだ大きな壁がある。

売上至上主義、社長のメンツ、そしてそんなメンコ合戦とも言える幻想に付き合わされる社員たち。


目的を見失った拡大は、

やがて誰かの疲弊を代償として成り立つ。

会社を広げることより、

中にいる人たちが豊かになることを大切にしたい。

“拡大”よりも“成長”を。

“広げる”よりも“深める”を。

時代は変われど、この格言が語る本質は、

今こそ、もう一度見つめ直す価値がある。