今、でっかいプロジェクトに取り組んでいる。
でも、やってるのは私一人だ。
設計図作りって、やっぱり一人がいい。
もちろん関係者にはヒアリングしているけれど、あれこれ組み立てたり線を引いたりするのは、どうしても一人でこねくり回す時間になる。
だからなのか、ふとした瞬間に「もう無理だ〜」って、つい口から漏れる。
何度もあった、そんな瞬間。
だけど不思議と、そのたびに助けてくれる人が現れる。
自分で呼んだ覚えはないのに、ちゃんと絶妙なタイミングで。
なんだろう、これは。
最近は、「ああ、きっと守られてるんだな〜」と、ちょっと牧歌的な安心感すら湧いてきている。
昔の私なら、もっと気負っていたかもしれない。
全部自分の力で、歯を食いしばってやるべきだって。
でも今は、違う。
私は一人だけど、一人じゃない。
そんな矛盾が、今の私にはちょうどいい。
きっとこのプロジェクトはうまくいく。
だって、私は知っている。
「無理だ〜」と漏れた、その先で待ってる人たちがいることを。