アンカーズでは年式が古い等、買取は出来ないけれどもまだまだ使えるという家電製品等を鶴岡市社会福祉協議会様に提供させてただいております。昨日は社協の皆様よりその受け取りにいらして頂きました。テレビ・洗濯機・冷蔵庫・掃除機、まるで新生活へ向けてのお引っ越しの様でしたが、モノ達にも新たな活躍の場が与えられ、とっても嬉しそうでした。
通常の家財買取においても一人暮らしに適したサイズの需要が高いのですが、こちらの提供アイテムも一人暮らしサイズの製品が特に求められております。今後一人暮らし世帯が更に増加し2040年には全体の40%が単身世帯になるとも言われ(「ソロ社会化」などとも表現されますが)様々な面で暮らし方も変化して行く事と思います。
先日亡くなられた、藤子不二雄A氏作【笑うせぇるすまん】の一つの作品に、空想の中で理想の夢を実現できる薬によって白馬に乗った王子の様な人生を展開する男性が、夢の世界に陶酔し、現実では浮浪者の様な生活になって行く、という様な作品がありました。
アバターを使った仮想空間での交流を見ると、笑うせぇるすまんで描かれていた世界が直ぐそこまで来ている事が予感されます。現実の生活・環境がどんどん軽んじられて行くようで少々心配なのですが、ソロ社会が当たり前・仮想現実でなりたい自分になったとしても、社会の中で他者と生きて行くという事・生身の人間としての生き方・プライドなどそういった価値観はこれからも大切にして行きたいものだと強く感じます。
以上、上京し一人暮らしを満喫する次女と、小学生の末の娘がボイスチャットをしながら繰り広げる殺人鬼から逃げ惑うオンラインゲームを観戦することを密かな楽しみとしている、昭和な漢の戯言でした。