【ディスカッション】、パネルディスカッション・グループディスカッション等様々な場面で使用される言葉です。この言葉、「議論・討論」を示す比較的穏やかなイメージで日本では捉えられているのではないでしょうか。しかし本の英語(discussion)では、徹底的などを意味するdis(ディスるのdisです。)と叩くなどを意味するcussにionが合わさってできた言葉であり、ですから本来の意味としては「徹底的に叩く」というものになるのだそうです。似た言葉にディベート(dahate)がありますがこれは「相手を打ち負かす・論破する」と言った更に強い意味合いがあります。
先日デスカッションでもディベートでもない、ダイアログ(対話/Dialogue)というコミュニケーションのあり方があることを教えて頂きました。コミュニケーションにおいてはまずカンバセーション(会話/Conversation)がありこれは、楽しむための言葉のやり取りであったり、目的は相手との関係性づくりにあると思います。それはではダイアログとは何か、『特定の話題や事柄に関して、お互いの意見の違いを理解し合い、質問によって相手の知性を引き出す』ために行うことなのだそうです。この「質問によって相手の知性を引き出す。」こんな視点で物事を考えた事がなかったので、このフレーズには痺れました。
ダイアログにはルールがあって
①対等で自由であること(肩書き・権威を持ち出さない)
②自分の考えにこだわらない
③思っていることを率直に述べる
④人の意見の背景を理解しようとする
更に効果としては様々あるのですが端的に言えば
互いの関係性が望ましいものへと変化し、パフォーマンスが向上します。
普段から多くの人と出会い、会話の機会に恵まれます。このコロナの時代にこれほどまでに人と会える環境がある事に本当に感謝してます。だからこそそのコミュニケーションをもっと大切に交わして行きたい。そこにこのダイアログの「質問によって相手の知性を引き出す」という視点を加えて行ったとき、素晴らしいものがどんどん生まれてくるのではないかと感じています。