世界的なロックバンドU2、そのヴォーカルを務めるボノの歌声は少年の様なテノール歌手の様な唯一無の響きを持っています。そして、そのボノの息子がヴォーカルを務めるインヘイラーなるバンドが有るという事を最近知りました。
聴いてみると、うんボノ。あのド迫力とまでは行かないけれど、ボノの声にとても近い様に感じます。
サウンド的には、80年代ポイと言うのか、ちょっと懐かしい佇まい(初期のU2的かな)。アイルランド出身のバンド特有?の透明感・清涼感のある伸びやかな曲が多く、耳馴染みが良いですねー。
私がU2を初めて耳にしたのは、中3の秋。当時アクトン・ベイビー(1991年リリース)と言うスーパーアルバムがヒットチャートを席巻していた時期で、しこたま聴きました。今でもそのCDを持っていますが、プレーヤーが無い問題によって聴く機会はありません。
アクトン・ベイビーのジャケットでは、ベルリンの壁崩壊直後ということで、東ドイツの大衆車トラバントにメンバーが乗っている写真があったり、収録もベルリンで行われた様に記憶しています。
つい最近の話だと思ったら、気がつけばもう30年が経過しているんですね。それにしても、あの歌声を継承した息子のイライジャ・ヒューソン、世界の宝だなと感じます。
近年では、AIが作曲したり、過去の楽曲をAIに聴かせ、亡くなったアーティストの新曲を発表するなど、音楽の世界も様変わり。人間は話すより前に歌っていたとも言われていますが、そんな人間にとって身近で大切な音楽も、電子頭脳が計算で産み出した物に取って変わられるのも、なんだか味気ない気がしてしまいます。
音楽は形の無いモノ、増して多感な時代に触れた音楽は一生の宝。改めてあの時代の音楽を聴こうと感じました。