昨日のpart1では、男性と女性ではお片づけに対する気持ちの向け方に大きな違いがある。というお話をしました。特に日本の高度経済成長期を支えて来られた世代の男性にとって、家事やお片づけなどの家庭の事は、どうしても軽んじてしまう傾向が強いようです。
この価値観が良いとか悪いとかは置いておいて、まずもって、これから片づけを進める前段で「お父さんありがとう」「お父さん凄かったね」「これからもよろしくね」「お父さんのお陰だわ〜」という感謝とか労いの言葉があると良いですね。この言葉で数十年の苦労も一気に吹っ飛ぶのではないでしょうか。頭ごなしに否定的な事を言われると、本当は「やらなきゃな」と思っていても素直に動けないものです。
その上で、理論的に納得できる具体的な取り組み方を伝えて行くことが大切です。「ごじゃごじゃしてて、お母さんも大変だって言っているから・お母さん入院したらお父さん一人で生活できるの?」とぼんやりした事を言ったり、感情に訴えたりするよりも「地震の時、この本棚倒れて来たら危険だよね。私に買ってくれたブリタニカだけ本棚から移動してみる?」というような具体的なアプローチの方が男性には響き易いです。
また、上意下達の組織の只中にあった男たちにとって、「○○社長も、断捨離始めたって言って、社長の奥さん喜んでたよ・町内会長の○○さんもみんなに勧めてるそうだよ」などの信頼できる上位者の取組もかなり刺激になるでしょう。