来年の目標を、ぼんやり考えている。
その前に、今年の振り返りをしようと、日記帳をペラペラとめくってみた。
九月あたりからは、ずっと山の中にいた気がする。
そして十二月は、たたみ込むような大山。
正直、登っている最中は何度も「これはきついな」と思った。
それでも不思議なもので、振り返ってみると、ちゃんと向こう側に立っている。
どんな山でも、人は案外、越えてしまうものだ。
今年は七つの目標を掲げた。
結果だけ見れば、達成はゼロ。
ただ、0.8くらいまでいったものが三つある。
とはいえ、0.8と1.0は雲泥の差だ。
「ほぼできた」と「やり切った」は、似ているようで全く違う。
だから来年は、やり残した目標はそのまま引き継ぎ、
考えが変わったものは素直に変更する。
PDCAを、緩やかに回していこうと思う。
無理に回転数を上げなくてもいい。
日記をめくり、立ち止まり、少し修正する。
それくらいの速度が、今の自分にはちょうどいい。
今年、習字で二段という目標を掲げた。
結局これは、来年にお預けだ。
これもまた、高い山だった。
勢いでは登れない山。
毎日の積み重ねと、静かな集中が必要な山だ。
登れなかった山があることは、悪くない。
その山の高さを、ちゃんと知れた一年だったのだから。
来年は、すべてを制覇しなくていい。
たった一つでも、「ここは登り切った」と言える山があれば、それで十分だ。
ゆっくりでいい。
自分の足で、確かに登っていこうと思う。