家に帰ると、「カラマーゾフの兄弟」が机の上に置いてある。「えっ!誰が読むの?」と聞くと妻だという。「誰のチョイス?」と聞くと中学生の息子だという。「やめておいた方がいい。なぜそんなモノを選ぶ」と心の中で叫び。息子に小声で「お父さんも学生の時にチャレンジしたけど諦めた。登場人物の名前とか訳分からんし、長いし…」というと。「お父さんあのカラマーゾフはミステリーカット版で200ページぐらいに纏められている読みやすい本だよ。だからミステリー好きのお母さんに薦めたんだ」とのこと。
ページを開いてみると、222Pの一冊で完結、字も大きいし、登場人物も分かりやすく表見しなおされている。この本すごい!。というかカラマーゾフにミステリー要素があったなんて知らなかった。きっと途中で挫折した私はミステリーの下までたどり着いていなかったのでしょう。
これだったら手に取ろうと思った。世の中には面白いことを考える人がいたもんだ。これをまず読んで、通常版読むのもいいかも。ということで、ドストエフスキー著・頭木弘樹編訳「ミステリーカット版 カラマーゾフの兄弟」私も読むつもりです。