無印良品酒田でのイベント初日が終わりました。
私は「わけるとわかるわけるくんインストラクター」として参加者のみなさんと一緒に、片づけの癖や心の癖を探るワークを行いました。
無印良品では「からだとくらしの広場」と題して、地域のみなさんとつながりながら暮らしに役立つ体験や学びの場をつくっています。食や住まい、健康や学びといった日々の暮らしを豊かにするテーマを、地域の人や団体と一緒に育てていく取り組みです。今回のイベントもその一環として開催され、庄内お片づけ部として参加させていただきました。
「わけるくん」とは、モノの整理を通して自分の価値観や思考のクセに気づけるカードゲームのようなワークです。様々な種類のカードを自分が定めたルールで分けていくうちに、人それぞれの判断軸やこだわりが浮き彫りになるのが特徴。遊び感覚で取り組めるのに、整理の本質が見えてくる優れものです。
そんな「わけるくん」での体験の中で、ある方が語った言葉が胸に刺さりました。
「ルールは大切。だから守ろうとするのは尊いこと。でも決まって守らないのは、上に立つ人、偉い人なんですよね」
ふと、政治や社会の姿が重なります。法律や制度といった「ルール」を守るのは、多くの市民や現場の人たち。ところが、発言力や権力を持つ側がそのルールを逸脱し、結果として下の立場の人が後始末を担わされる。しかもその努力は、ほとんど評価されることがありません。
社会に限らず、組織の中でも同じことが起こりがちです。ルールをつくる側であるほど、その重みを忘れてはいけない。そう教えられた気がしました。
今日のワークで得た気づきは、自分自身への戒めでもあります。立場が上になるほど、ルールを軽視しがちなのかもしれない。そうならないように、まず自分が律すること。それが、まわりへの何よりのメッセージになるのだと思います。
そして明日28日(日曜日)14時〜17時、会場にてまたみなさんとお会いできるのを楽しみにしています。